エムサイズ(東京 学芸大学)13種類の自家製酵母!酵母の奥深さに出会えるパン屋さん
【M-SIZE@東京 学芸大学】
「自家製酵母にこだわったパン屋さんがある」
そう聞いて、降り立ったのは東京の学芸大学駅。お店は駅から歩いて、5分ほどのところにある。改札を出て、ドラッグストアや銀行が両脇に軒を連ねる商店街をまっすぐまっすぐ進む。このあたりかな、と5分ほど歩いたところで横道にそれる。すると、一瞬で賑やかな商店街の雰囲気から裏道の穏やかな雰囲気に変わり、目指していたパン屋さん「M-SIZE」が見えてくる。
ビビットなブルーのドア枠に小さなテラスのような店構え。海辺にちょこん、とたたずんでいそうな、初夏が似合うお店である。
入口にはこんな看板が。とっても丁寧な字で描かれているのは本日のパンの紹介。そして、M-SIZEのパンへの想い。
自家製酵母はなんと13種類。しかも使っているのは無農薬の果物と野菜というから驚き。どれだけのこだわり、そして手間と時間がかかっているのだろう・・と何度も何度も看板を読み返してしまう。
そうこうしているうちに、お店の前には行列が。急いで列の最後尾に並ぶ。
買い物を終えたお客さんが出てくる度に、並んでいるお客さんが順々に中に入っていく。外から中の様子をうかがいながら順番を待ち、いよいよ店内に入る。
お店はとてもコンパクトで、4・5人入れば一杯という感じ。店内の右側にショーケース。奥がレジになっていて、パンを眺めながらレジに向かって進んでいく。
奥様が1人で切り盛りされていて、「お待たせしてすみません」「スライスしますか?」「温めて召し上がってくださいね」と丁寧に接客されている。そんな奥様の接客があってか、店内は穏やかで温かい雰囲気。自分の番になるのを待ちながら、どの子を連れて帰ろうか、とじっくり吟味する。
ショーケースはこちら。1つ1つ、とても行儀よく並んでいる。そして、どのパンも特徴があり見ているだけでも楽しい。
フライドオニオンが練り込まれた「オニット」、フレッシュトマトとトマトピュレを練り込んだ「トマール」。野菜を使ったパンは形も愛らしい。
一番下の段に並ぶパンは迫力がある。渋い色合いの「ライ麦50」「玄さん」はライ麦・玄米粉を使ったパン。
正面の棚には食パンが。
どのパンにしようか・・と悩みながらふと気づく。丁寧に描かれたポップには何の酵母が使われているかまで書かれている。
あんずにフルーツトマトにざくろ・・・となかなかお目にかからない酵母。本当にこだわりが詰まったパンなんだな、と改めて思わずにはいられない。
今回はコチの2品をご紹介。
春すぐり
この時期限定の春のパン。北海道産小麦100%のバケット生地で、酵母はあんず。断面から見えるピンクのフィリングはすぐり実。独特の酸っぱさは、はちみつ漬けにされていることでほんのり緩和されている。ちらっと覗く緑色のフィリングはうぐいす豆。すぐり実の酸っぱさで、うぐいす豆の甘さがより引き立つ。
玄さん
ネーミングと面白い形に惹かれて購入。玄米粉入りの生地で、酵母はみかん。ふわりとした香ばしさを感じる、やわらかいクラム。中にはレーズンと赤えんどう豆が。レーズンの果汁と赤えんどう豆の甘じょっぱさが玄米粉の香ばしさとよく合う。
酵母を基準にパンを選ぶ、そんな楽しみ方ができるお店。お気に入りの酵母を見つけたい。
M-SIZE(エムサイズ)
住所:東京都目黒区鷹番2-5-17
電話番号:03-3760-5661
営業時間:11:30~20:30
定休日:第一月曜日・火曜日
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131702/13024601/